2003年08月25日
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WORM_SOBIG.Fウィルスにまつわるミステリー

Written By: 川俣 晶連絡先

 最近、WORM_SOBIG.Fというウィルスが流行っているそうです。

 電子メールを経由して感染するそうですが、私のところにも、これとおぼしき膨大な数の電子メールが来ます。

 この手のメール経由で感染するウィルス類は、うちではまったく被害を受けたことがありません。正確に言えば、予防措置を行っているため、メール経由ではないものからも、ほとんど被害を受けていませんが、メール経由のものは特に被害を受けたことがありません。その理由は、ひたすら、怪しいメールの添付ファイルは開かないと言う警戒を最初からしていたことと、私が使っているWinBiffがHTMLメールなどを自動的に開かないことにあるようです。

 ここで問題なのは、怪しいメールを怪しいと思って警戒する感性の有無です。メールの添付ファイル経由で感染するウィルス類が後を絶たないところを見ると、警戒しない人が昔も今も存在しているのだろうと思います。しかし、大多数の人が警戒していないとは思えません。おそらく、警戒しない人は、どちらかといえば少数派であろうと思います。しかし、それが少数派であっても、無数の迷惑なメールを再送信するには十分であり、(おそらく)、それによってインターネット上に、この手の電子メールが蔓延しているのでしょう。

 (もう1つ、警戒されないように知人からのメールを装う、という進化も見過ごせない要因だと思いますが、これは機会があれば話題として取り上げましょう)

 さて、私のところでは、今日の昼頃に、ほんの10分空けてメールボックスを調べたら4通の新着メールがあり、それが全てのWORM_SOBIG.Fらしきものでした。その前後も、続々と届きます。

 このペースは驚くべきものです。

 とはいえ、1つだけ疑問があります。

 どういうわけか、WORM_SOBIG.Fは、私の仕事用の電子メールアドレス(akirak@piedey.co.jp)にしか来ません。私用のアドレス(autumn@piedey.co.jp)には、あまり来ないのです。なぜでしょうね。どちらの電子メールアドレスも同程度に幅広く世の中に知れ渡っています。むしろ、メーリングリストなどへの投稿に使う私用アドレスの方がより多く露出していると言えるぐらいです。それにも関わらず、仕事用の電子メールアドレスにばかりWORM_SOBIG.Fが来るのはなぜでしょう?

 ちょっとした真夏のミステリーでした。